Jリーグ・ナビスコ杯決勝

2009-11-10
川崎フリューゲルスの失態


サッカーに興味のない人に対しては,まず事件の説明が必要だろう。文化の日
に行われたJリーグ・ナビスコ杯決勝は川崎Fの完敗となり準優勝で決着した。
下馬評では川崎Fが断然有利と思われたこともあって,「2位では無意味」との
思いで全選手が試合に臨んだのだろう。

世の中そんなに甘くない。FC東京の2人の若手に目の覚めるようなゴールを
きめられ試合終了後はすっかりふてくされてしまった。表彰式でも首にかけて
もらったメダルをその場で外したりなど大人げない態度が目立ち,結局賞金の
5,000万円を返上する騒ぎになってしまったのである。

しかし,これはマナーの問題であるから賞金を受け取らなければそれで済むと
いう問題ではないだろう。例えば選手が八百長試合をやったので,賞金を返す
ならば,それは当然正しい。

マナーの問題を反省するのならば金ではなくて別の形が必要なのではないか。
特に子供たちが見ているのだから,金で解決する発想は絶対に正しくない。
落ち着いて考えれば子供でも気付くはずだ。

例えば全員丸坊主になるとか…。でも,選手には坊主頭も多いからこの案は
良くない。だったら,川崎駅の周辺とか公共の広場などを1ヵ月程度毎朝掃除
をする,なんて言う案はどうだろうか。

朝清掃にはサポーターも参加するようになれば,川崎の街全体がきれいになる
かもしれない。サポーターも喜ぶだろうし,街もきれいになれば一石二鳥だ。
スポーツマンとしての謝罪はこれで十分だと思う。

川崎Fには中村憲剛,ジュニーニョ,鄭大世など優秀な選手がそろっているが,
全体的に見るとなぜか子供っぽいチームに見えてしまうのは筆者だけだろうか。

確かに,賞金5,000万円返上を決断した川崎F社長や幹部の行動は早かったが,
マナー問題を金で解決することを選んだことは,選手同様に大人げないので
あって,このチームの子供っぽさは会社そのものに起因しているようだ。

試合中の選手たちは即断即決でプレーしなければならないが,社長や会社幹部
はもう少し問題を分析して十分に考えてから判断したほうがいい。十分に考え
ないのが日本人の特徴だというのなら仕方ないが…。

プロだから賞金を返却する必要はないのであって余計な前例を作ってくれた。
スポーツ選手としてもっとさわやかな謝罪方法があったはずである。■

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国営農場を作ったら?

2009-11-06
農業政策に小細工は無用では…


民主党のマニフェストは農業の戸別所得補償制度について説明してるらしい。
何のために何をどう補償するのか素人にはさっぱり分からない。高齢化が進む
のは何も農業だけではなかろうに,なぜ農業だけが所得補償されるのか。

正確な表現ではないかもしれないが,日本共産党は農業そのものを国有化する
ことを求めている。全部を国有化してしまうと旧ソ連や中国と同様な失敗をく
りかえることになりかねない。

しかし,現在の日本の農業は高齢化してしまって,このままではもうどうにも
ならない。耕作放棄地がたくさんあるらしいから,それを一時的に国営農地と
する手はどうだろう。

国有化して民間が真似られるような模範的な農業を見せてほしい。民間農業の
利益を圧迫するとの反対意見も出るだろうが,国営農業を追い越せば多くの
利益が約束されるのだから,対立することはなかろう。

自由貿易協定(FTA)の締結は先進国として当然だ。しかし,日本の零細農民に
諸外国の農業と対等に渡り合いなさい,と言っても無理だから国営農業がその
範を見せれば皆はついていくのではないか,と提案したい。

先祖代々の土地を守る現在の日本の農業方式は近い将来破たんするに決まって
いる。破たんすることが決まっているようなものに単純に補助金は出せない。

民主党政権になって官僚や役人が皆悪者になっているが,いつまでも今の状態
では国民のためにならない。役人がやる気を出すような農業政策が必要でだ。

補助とか補償とかいうだけの政治からいい加減に卒業してほしい。■

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アフガニスタンは支援に値する国か?

2009-10-20
急がば回れ


岡田外相は10月11日電撃的にアフガニスタンを訪問した。この国の名は盛んに
報道されているので誰でも知っているが,いったいどんな国かはほとんど誰も
知らない。

なぜなら,危なくてニュース記者でさえ気が済むまで取材して歩きまわれない
からだろう。そこへ外相を乗り込ませたのだから民主党の勢いを感じる。

この国にはタリバンとか言う反政府勢力が力を伸ばしているらしい。ちゃんと
軍隊はあるようだが,タリバンを抑えきれないらしいのだ。本当に抑える気が
あるのだろうか,とさえ思う。

政府は国民の支持を得られていないのではないか?タリバンはゲリラ戦法であ
るから,国民の誰もがタリバンを支持しなければ何時もゲリラが成功するとは
思えない。

政府内にもタリバン支持者はいないのだろうか?岡田外相は復興支援をしたい
と言うが,具体的に日本人が手を出すと,また殺されることになりはしないか?
金を出せば役人や政治家が自分たちの懐に入れてしまうことになりはしないか?

なぜ,こんなことを気にするかと言えば,ギラニ首相との会談場面だ。岡田
との会談のとき,ギラニはふんぞり返り足を組んで岡田の足を蹴とばしそうに
そっくり返っていた。

確かに,岡田は外相でありギラニは首相だが,国を助けてあげようとわざわざ
危険を顧みずに出向いたのは岡田の方であり,ギラニは援助をいただく側だ。

この男は自分の国のことを考えているのだろうか,それとも援助は金であれ
物であれ,自分たちの懐に入れるつもりなのか。岡田を飛んで火にいる夏の
虫としか見ていないのでは…。この国は支援に値する国か?

アメリカとの間に普天間基地移転の問題を抱え圧力のかかる今,何とか別件で
米軍に好印象を与えようと努力したい気持ちはわかるが,今日来日したゲーツ
国防長官は,アフガニスタンへの復興援助は日本とアフガニスタンの問題で
あり,米国には無関係と明言しているではないか!

アメリカへのご機嫌取り的な復興援助は素人外交だ!日米間の問題は日米で
解決すべきで,アフガニスタン間でも同様である。そうしないと両方からナメ
られる。

今は静観する時だ。だから,インド洋でのガソリンスタンドでもちょろちょろ
やっているのが当分は正解ではないだろうか?民主党外交は功を焦ってはいけ
ない。

逃げないで基地移転問題をアメリカと本気で話し合って結論を出してほしい。
まさに,急がば回れである。■

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ニューエコノミーとネオリベラリズム(その3−終わり)

2009-10-16
経済学は数学なのだ

アメリカがネオリベラリズムを宣伝したのは日本に対してだけではない。中南
米諸国に対してもこの新自由主義を押しつけて,資本の自由化をさせることに
よって,アメリカの大資本がこれらの国々に入り込んで利益を吸い上げて,
結果として多くの国の経済を破たんに近い状態に追いやったのである。

アメリカの資本家たちにとっては大成功だったが,これらの国々の貧困層へと
追いやられた人々は麻薬を栽培して大量にアメリカに密輸するようになった。
おかげでこの国では麻薬汚染が広がり,掠奪的な資本主義の終焉を早めようと
しているのは皮肉な結果だ。

日本の土地バブルに風穴を開けたのも,ヘッジファンドの仕業であると言われ
ている。国は天文学的な借金を抱え,円高で輸出が伸びず,国の税収は減り,
失業者と自殺者は増える一方であり,日本は危険な状態だ。

アジアの国の中にはネオリベラリズムをうまく取り入れた国もあるが,なぜ
日本や中南米の国々は失敗したのだろうか?

それは経済学のレベルの差ではないか?世界では金融工学などの数学的な解析
手法が発達し,それらの研究過程で多くの金融商品が生み出されているが,
日本では金融工学なる単語だけが独り歩きして,その内容を数学的に正確に
理解している学者はほとんどいないのではないだろうか?

なぜなら,我が国では数学の苦手な者が文系に進学するから,数学音痴の経済
学者が大勢いて,数学的に複雑な現代経済学をうわべだけ理解して,本質的な
理解はほとんどしておらず,結局,大多数が経済評論家となっていることが
大問題なのだろう。

このように,学問的な理解が浅いのでネオリベラリズムと言われても深く理解
することができないままに,単純に真似をしてしまうから,アメリカの餌食に
なってしまうのである。中南米も同じことだ。

大学の経済学科には数学の得意な高校生を大量に送り込む必要がある。日本の
経済学が世界的レベルにならないと,日本人は幸せになれないだろう。物作り
だけでは限界がある。

たとえ30年でも50年かかっても,まともな経済学者を育てたいものだ。さて,
鳩山政権の経済指南は誰がしているのだろうか?世界的な不況が襲いかかろう
としているのに,95兆円もの概算要求を計上していて,明らかにやりすぎだ。
「芸術は爆発だ」もいいが,もっと現実的には「経済学は数学だ」なのだ。■

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ニューエコノミーとネオリベラリズム(その2)

2009-10-09
日本は何を真似たか?


アメリカはニューエコノミーだのネオリベラリズムとか言いながら,世界中の
資金をかき集め,集めた金は使わないとどんどんドル高になるから国をあげて
世界中から様々なものを輸入して,ぜいたくな暮らしを続けていた。

ぜいたくな暮しは一度始めるとやめられないのだろう,借金を繰り返しながら
よりぜいたくな暮らしを求めた結果,サブプライム危機となって表面化した。

しかし,前号でも述べたようにここに至るまでの半世紀もの間アメリカ人たち
は世界最大の経済大国の生活を楽しんだのだが,このアメリカをサルまねして
世界第2の経済大国となった日本人に幸せ感がないのはなぜだろうか?

確かに,アメリカとかヨーロッパの政治や経済構造を徹底的に真似し続けた。
結果として,製造業を中心に輸出が伸びて大量のドルが日本に流れ込んだが,
その金を使いまくったのは官僚たちだった。ODAとか言いながらアジア諸国に
よく考えもしないで湯水のごとくばらまいた。国内においては道路とかダムを
コンクリートで固めたり,不要な建物をこれでもかと造り続けた。

使っても使っても外貨が入ってくるから金銭感覚をなくしてしまった官僚たち
は金の使い方が乱暴になって,豪快な借金も繰り返すようになってしまった。
与党である自民党はこの官僚たちの暴走を止められたはずだが,全ての仕事を
官僚に任せているために,最後まで実際には止めようとしなかった。

このように考えると,アメリカでぜいたくな暮らしを楽しんだのは国民全体で
あるのに対して,日本では官僚が自分たちの老後までの生活設計をしっかりと
固めながら,民間人ならば誰でもゾッとするような大金を国内外にばらまき,
足らなければ好きなだけ国債を発行して借金をつくり続け,面白おかしく人生
を送ってきたのである。

さて,問題はこのようなバカバカしい歴史から我々は何を学ぶかである。
■<次回へ続く>

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